
●1日、中国の最高指導部の顔ぶれや人数などは、党大会当日にならなければ分からない。さらにはどのようにして指導者が決まるのかさえ、国民には知らされていない。写真は北京の人民大会堂。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月8日 22時14分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66097&type=0
霧の中で行われる中国の指導者交代―英紙
2012年11月1日、英紙フィナンシャル・タイムズ(中国語電子版)は
「中国の指導者交代は霧の中」
と題し、
中国の次期最高指導者を決定する仕組みや経緯について一般国民は誰も知り得ない
と伝えた。
自分たちの最高指導部が一体何人で構成されるのか、中国の一般国民は11月15日前後になるまで分からない。
当日、人民大会堂の主席壇に何人が座っているのかを確認して初めて、その人数が分かるのだ。
過去10年間、中国共産党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会の常務委員の人数は国家主席と首相を含む9人だった。
この「わずか9人」が、世界最大の人口を抱える国家の集団的意思決定メカニズムを機能させてきたのだ。
しかし現在、多くの政治アナリストが
「中央政治局常務委員の数は9人から7人に減らされる」
と予想している。
中国共産党第18回全国代表大会は11月8日から始まるが、中央政治局常務委員のメンバーは党大会最終日に発表される。
中国政府関係者や中国問題の専門家は、候補者とされる十数人のなかで誰が常務委員に選ばれるのかを予想している。
習近平(シー・ジンピン)氏の党総書記(国家主席)と李克強(リー・カーチアン)氏の首相就任はすでに確定しているとの報道もあり、あと5人あるいは7人の中央政治局常務委員が今回選ばれることになる。
北京大学政府管理学院政府業績評価センターの周志忍(ジョウ・ジーレン)主任は
「誰が中央政治局常務委員になるかといった高度に政治的な事柄について、われわれは一切知らされていない。
われわれのような学者でも分からないのだから、一般国民はさらに分からないだろう」
と話している。
中国以外の国にとっても中央政治局常務委員会の人数や顔ぶれは重要だ。
なぜならこの男性ばかりで構成された最高指導部は今後10年間にわたり、国際舞台における中国のパフォーマンスを決定づけるからだ。
中国はすでに世界2位の経済体である。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月8日 18時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66250&type=0
胡錦濤氏は軍事委主席にあと5年とどまる、香港の民主化団体が予測―仏メディア
2012年11月7日、香港・中国人権民主化運動情報センターの盧四清(ルー・スーチン)氏は、軍のトップである中央軍事委員会主席の胡錦濤(フー・ジンタオ)氏が、5年後の2017年まで同ポストにとどまるとの見方を示した。
AFP通信が伝えた。
4日、中国共産党の第17期中央委員会第7回全体会議(7中全会)で、党中央軍事委員会の副主席に范長竜(ファン・チャンロン)済南軍区司令官と許其亮(シュー・チーリアン)空軍司令官が抜擢された。
盧氏によると、両氏とも胡氏の腹心。
胡氏が後継の習近平(シー・ジンピン)国家副主席に総書記の座を18大期間中、国家主席を来年3月の全国人民代表大会(全人代)期間中に譲るのは確実とみられるが、軍事委主席だけは留任する見通し。
10年前に江沢民(ジアン・ザーミン)前国家主席から胡氏に権力が移譲された際も、江氏が軍事委主席のポストに2年間とどまったことから、胡氏もこれに倣うとの見方が一般的。
一方、盧氏は、胡氏が軍事委主席にとどまるのは自らの影響力を残し、腹心を守るためと指摘。
次期首相に内定している李克強(リー・カーチアン)氏ら腹心が5年後の党大会で高い地位に就けるよう、胡氏は軍事委主席のポストを2017年まで続ける可能性が高いとの見方を示している。
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つまり、共産党の派閥争い。
だれが軍事力を握るかである。
解放軍は中国の国軍ではない。
私軍である。
よって、そのトップとは暴力機能を握ったことになる。
国家権力と軍事権力。
この2つを別々の人間が持つということになれば、通常ならガチンコの争いが発生するのがあたりまえ。
うまくやりましょう、なんて聖人君子は政治の世界にはいない。
共産党は内部に騒動のタネをしまい込んでいるというわけである。
この組織はいつも不安定で粛清と派閥の争いに明け暮れる要因を含んでいることになる。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月9日 16時55分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66279&type=0
長老たちと負の遺産…
次期リーダー・習近平氏の荷の重さに日本メディアの同情集まる―英メディア
2012年11月8日、中国共産党第18回党大会が北京の人民大会堂で開幕。
日本の各メディアも大きな関心を寄せているが、どの報道も次期リーダーとなる習近平(シー・ジンピン)国家副主席への同情にあふれている。
英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。
10年ぶりの指導部交代という節目となった今大会。
次期リーダーの座を胡錦濤(フー・ジンタオ)氏から引き継ぐことが内定している習氏だが、中国社会は10年前とは全く違った状態。
貧富の差の拡大や官僚の腐敗に庶民の怒りは爆発寸前、ネット世論も無視できない存在だ。
「世界の工場」として飛躍的に伸び続けた経済にも陰りが見え始めているが、
` 中国共産党の絶対的な権力を保つには高度成長の維持は欠かせない。
こうした負の遺産に加え、長老たちからの圧力も待っている。
党大会には江沢民(ジアン・ザーミン)、李鵬(リー・ポン)、朱鎔基(ジュー・ロンジー)氏ら歴代指導者が出席し、影響力をアピールした。
これに先立ち行われた米大統領選を見終えたばかりの日本メディアにとって、
頭上に何人もの「太上皇」が君臨する習氏の境遇はあまりにも気の毒
に映ったようだ。
胡氏が活動報告を読み上げる間、満面の笑みを浮かべていた温家宝(ウェン・ジアバオ)首相の横で、存在感を誇示するような態度で座っていた江氏。
中央軍事委員会主席の座にとどまることが予想される胡氏の影響力も絶大だ。
そんな中、胡政権が残した国民の不満をどう抑えていくのか。
習氏が引き継ぐ負の遺産は耐え難い重さだと日本メディアの報道は一様に同情的である。
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【中国共産党第18回全国代表大会】
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