2012年11月1日木曜日

「逃げまわる中国艦艇の追っ払い作戦」へと方針変更

_


 シュミレーションで局地戦争では日本の圧倒的勝利という結果が出てしまったので、中国の尖閣諸島の目はなくなったという判断だろう。
 尖閣奪取は強引にやればできることだ。
 手薄の時を狙って実行すればいい。
 尖閣奪取の問題そのあとである。
 つまり、永続的に実効支配を確立しないといけない。
 でなければ、またとりかえされてしまい、取り返したものの領有権が濃厚になってしまう。
 よって、中国としては実効支配が確立できるほどに軍事力を保有しないと、簡単には奪取行動には移れない。
 日本としては、それも頭にいれた脅かしを旨とする上陸作戦演習といったパフォーマンスだったのであろうが、シュミレーションの結果が出て、それも不要ということになったのだろう。
 そこで「逃げまわる中国艦艇の追っ払い作戦」へと方針を変えたようだ。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/11/01 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/11/01/2012110100495.html

日米、離島上陸想定した海上訓練実施へ
中国の反発受け上陸訓練は見送り
   
 尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をめぐり日中の関係が悪化する中、日本政府が敵に奪われた島の奪還を想定した日米合同の上陸訓練を見送る代わり、海上で同様の訓練を行う方針を固めた。
 NHKが先月31日に報じた。

 自衛隊と在日米軍は当初、5日から16日にかけて、沖縄などで大規模な島奪還上陸訓練を行う計画だった。
 しかし、尖閣諸島を狙った訓練だとする中国の反発を受け、必要以上に日中間のあつれきを高めるのは好ましくないとして、実施を見送った。

 だが、自衛隊や在日米軍の内部で、有事に備えた離島上陸訓練が必要だとする意見が根強いことから、日米は島への上陸は行わないものの、上陸を想定した海上訓練を実施することを決定した。
 これを受け、自衛隊と在日米軍の上陸部隊は近く、沖縄周辺の海域で同じ艦艇に乗り、航空機の支援を受けながら島に近づく訓練を実施する。

 一方、中国共産党機関紙「人民日報」電子版によると、中国国家海洋局は先月31日までに
 「中国の海洋監視船が30日午前、釣魚島海域で定例巡航を行い、中国領海で違法な活動をしていた日本の船舶に対する証拠集めを行うとともに、領海から追い払う措置を取った」
と発表したという。



 逃げまわっているばかりの中国巡視観察船が日本船舶を追い払ったという。
 どう考えても、つじつまが合わずありえないこと。
 おそらくは、共産党大会に向けた中国国家海洋局の保身忠誠をアピールする、ラッパだろう。
 こういうことばかりやっていると何が事実で、何が不合理かがわからなくなってくる。
 ウソで固めていくと、足元の地盤の強さが見えなくなってしまう。
 危うい状況に陥る可能性がある。



サーチナニュース 2012/10/31(水) 13:07
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1031&f=politics_1031_010.shtml

釣魚島のわが領海内にいた日本船舶を追い払った=中国国家海洋局
                 
  中国国家海洋局は30日、中国海洋監視船編隊が同日午前10時頃、
 「釣魚島(尖閣諸島の中国側通称)周辺の領海内で不法操業していた日本側の船舶を監視し、追い払った」
と発表した。以下は中国網日本語版(チャイナネット)の記事より。

  釣魚島問題のエスカレートから2カ月あまりが経過し、これは日本側によるいわゆる島の「実効支配」を崩す大きな動きとなる。
 2年前の中国漁船が釣魚島周辺海域でだ捕された事件、2カ月前の釣魚島に上陸した香港の釣魚島防衛活動家が逮捕された事件と比べると、今回の中日間の釣魚島の領有権を巡る争いには根本的な変化があることがわかる。
 中国は釣魚島周辺海域において法執行能力を固め、主権維持の範囲を徐々に広げている。

  日本政府と石原慎太郎氏のいわゆる釣魚島「国有化」の行動は完全に守勢に回っている。
 中国の海洋監視船は反撃を理由に釣魚島周辺海域で正常な巡視を行い、島から12カイリの海域に入り、大きく歩を進めた。釣魚島は無人島であるため、島には何もなく、「支配」には象徴的、形式的な意味がある。実際、中国側はすでに釣魚島の一部を奪回し始めている。

  世界の中国台頭という見方は釣魚島を巡る対立によって変化することなく、中国脅威論も高まっていない。
 これらから、世界は中国の正常な権益維持行動を受け入れているとわかる。

  中国は釣魚島の成果を打ち固め、日本の反撃に対抗する用意が必要である。
 日本側が引き続き事態をエスカレートさせた場合、中国は迷うことなく対抗措置を採り、決して途中で引いたりはしない。
 また、中国は今回の対立を通して国際舞台で政治の信頼を獲得し、ソフトパワーを高める必要もある。




【中国共産党第18回全国代表大会】


_