2012年11月12日月曜日

独メデイアと仏メデイアの中国論調の違い

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●10日、仏国営ラジオ放送は、「中国農業は今後10年間で耕地、水源、労働力がさらに不足し、食料の安全が危機にさらされるだろう」とする中国農業部部長の発言を伝えた。写真は水不足に苦しむ雲南省の農村。



レコードチャイナ 配信日時:2012年11月12日 18時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66372&type=0

中国の発展潜在力は巨大!欧州各国は中国の台頭を恐れる必要なく、利用して成長を―ドイツ紙

2012年11月6日、ドイツ経済紙ハンデルスブラットは
「中国はやがて米国に替わって世界を統治する」
「中国経済は間もなく崩壊する」
といった見方はいずれも誤りで、中国は世界で最も大きな発展の余地を残している国であり、これを利用すれば欧州はより強大な勢力になれると論じた。
8日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

中国ほど他国を引き付ける国はなく、また、中国に対してほど意見が別れる国はない。
一部の人は
「中国は米国に替わって世界統治をしようと考えている」
と主張し、別の人々は
「中国経済はやがて崩壊する」
と予言する。
しかし、このいずれの観点も誤っている。
中国は早い時期に世界統治をできないだけでなく、中国経済も崩壊しないだろう。

中国は米国に次ぐ世界第2の経済体に成長したものの、国民1人当たりの平均収入は米国の5分の1に過ぎず、人口13億人の約50%は農村で生活している。
2030年にはこの割合が30%にまで低下すると予想されているが、これは数億人分の家屋や学校、病院、道路などが新たに建造されることを意味しており、巨大な成長の潜在力を秘めている。

中国は現在、経済成長モデルを輸出依存型から内需依存型へと変更しようとしている。
中国の国内消費がGDPの2倍近いスピードで成長を続けているだけでなく、政府は輸出や日欧米諸国への依存を減らす努力を続けている。
また、エネルギーの高効率利用や生産効率の向上、イノベーションなどの分野においても巨大な潜在力を持っている。

さらに、中国は3兆3000億ドル(約264兆円)近くの外貨準備を擁しており、経済成長を刺激するための政策に大きな余地を残している。

従って、他の国々は中国のさらなる発展に自身を適応させるべきであり、中国の台頭に緊張する必要はない。
逆に、中国の発展は他の国々に大きな富をもたらす可能性があり、喜ぶべきことなのである。

また、グローバル化した経済の良いところは、お互いに依存している点である。
欧州の深刻な危機がさらに継続すれば、中国経済のさらなる発展の実現は極めて困難になる。

以上のことは、中国経済の発展が続くとともに、明日の世界は米中が共に強大な多極化の世界となることを表している。
欧州各国がこのことを認識し、これに適した行動を取れば、多極化の1極に強大な欧州が出現することもあり得る。 
そうなれば、超大国の存在しない、競争にあふれた、より良い世界となるだろう。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月12日 20時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66340&type=0

中国農業は今後10年間で耕地、水源、労働力のさらなる不足に直面する―仏メディア

2012年11月10日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、
中国農業は今後10年間で耕地、水源、労働力がさらに不足し、食料の安全が危機にさらされるだろう」
とする中国農業部の韓長賦(ハン・チャンフー)部長の発言を伝えた。

韓部長は現在開幕中の中国共産党第18回党大会グループ討論会において、耕地、水源、労働力などがますます不足してきており、中国農業が発展するためには今後5年から10年が大切な時期になると述べた。
さらに、農業はすでに自然、市場、安全性などの面において大きなリスクを抱えており、
投資高、コスト高、高価格の時代に突入したとした。

中国では社会が豊かになるにつれ食料需要が急激に伸び、農業に対する巨大なプレッシャーとなっている。
また、都市化が急速に進み、工業用地が農地にまで及んだことが事態を悪化させている。
国土資源部の徐紹史(シュー・シャオシー)部長は同討論会のなかで、新たな工業用地の面積を計画的に制限するとともに、農地を占用しないように法律を整備すべきとした。


外交にしてもメデイアにしても、ドイツとフランスは対中国観が非常に違う。
うまくやっているドイツは中国を持ち上げ、ぶつかっているフランスは判断がカライ。
ドイツは中国に経済的利益を見て、フランスはそれを見いだせないでいるというスタンスが表現に表れてくるのだろう。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月14日 19時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66397&type=0

中国の台頭、西側諸国は冷静に見守るべき―独専門家

 2012年11月12日、第18回中国共産党大会の開催期間、全世界が北京に注目している。
 中国は今後米国に代わり、世界一の経済強国の地位を占めるようになるのだろうか。 
 ドイツの国際放送ドイチェ・ヴェレのウェブサイトが伝えた。

 ドイツ外交政策協会のサンドラ・シュナイダー氏は、
 「西側諸国から見ると、この問題の背後には多くの懸念が存在する。
 このような問題は、これまで他の国家についても論じられてきた。
 1980年代、その対象とされたのは日本だった。
 多くの人はすでに忘れているが、1950年代には旧ソ連に対してもこのような懸念が存在していた」
と指摘した。

 同氏は、
 「我々は中国やその他の国家に追い越されることを常に懸念している。
 このような状況が起こりうるかはさておき、とりあえずそれが起こったと想定しよう。
 中国がドイツに代わり世界一の輸出大国となった場合、ドイツにいる人々は具体的にどのような変化を感じ取るだろうか。
 ドイツの生活がいっそう悪くなるのだろうか。
 このような比較には、感情的な要素が多く含まれている。
 最終的な結果は明らかだ。
 中国経済が発展を続け、多くの市場で我々の競争相手となるが、これは経済のグローバル化の正常な流れだ。
 我々は冷静にこのような成り行きを見守る必要がある」
と語った。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山)