2012年10月3日水曜日

比海軍、南沙諸島に海兵隊2個大隊を増派

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● 南沙諸島



朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/02 09:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/02/2012100200600.html

比海軍、南沙諸島に海兵隊2個大隊を増派   

 フィリピン海軍は先月末、中国との領有権争いが存在する南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)に海兵隊2個大隊を増派した。
 また、南沙諸島海域を管轄する旅団級司令部も新設された。

 これにより、今年4月のスカボロー礁(中国名・黄岩島)をめぐる海上での対立以降、小康状態となっていた中国とフィリピンの領有権争いが再燃するのではないかと懸念されている。

 中国中央テレビ(CCTV)がフィリピンメディアを引用して伝えたところによると、フィリピン軍西部軍区のサバン司令官(中将)は先月30日、南沙諸島のパトロールを強化するため、海兵隊2個大隊を増強配備し、駐屯兵力の規模を旅団級に拡大すると表明した。
 周辺のパラワン島には南沙諸島防衛のための司令部を設置した。

 サバン司令官はスカボロー礁を例に挙げ
 「領有権を主張する他国が占領した島を取り戻すよりも、あらかじめ防衛を強化する方がよい」
と述べた。
 紛争がある島に対する防衛を強化し、中国など他国による占領に備える意向を示したものだ。
 しかし、サバン司令官は
 「軍部隊が南沙諸島内の島に駐屯することはないだろう」
と述べた。
 パラワン島と南沙諸島は200-300キロ離れている。フィリピン海兵隊はパラワン島南部に駐屯し、南沙諸島に対するパトロールを強化することになる。

 一方、中国新聞社によると、サバン司令官は同時に、フィリピンが実効支配するパグアサ島に住む住民の数を大幅に増やし、学校、飛行場などを建設する計画も明らかにしたという。

 CCTVによると、米国とフィリピン海軍は合同軍事演習も実施する。フィリピン海軍は今月8日から18日まで、米軍と合同でフィリピン周辺海域での上陸演習を実施する。

 南沙諸島は中国、台湾、ベトナム、フィリピンなどが約50の島や岩礁を分け合う形で実効支配している。
 実効支配する島や岩礁の数は、ベトナムの28が最も多く、中国は台湾が支配している太平島を含め9個、フィリピンはパグアサ島など7個だ。

 中国はまだ公式な反応を示していないが、習近平国家副主席が先月21日、フィリピンの大統領特使として訪中したロハス内相と会い、関係改善の意向を伝えた直後の出来事だけに、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国側の強硬な対応が予想されると伝えた。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/03 09:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/03/2012100300522.html

米国、尖閣・南シナ海に空母を派遣
   
 中国とアジア諸国の間で領土紛争が激化している東シナ海や南シナ海に、米国が空母を派遣したことが分かった。
 この動きは、尖閣諸島(中国名:釣魚島)などをめぐる領土問題に米国が本格的に介入するという意図に基づくものだと解釈されている。

 時事週刊誌『タイム』は1日(現地時間)
 「最近、グアムに停泊していた原子力空母ジョージ・ワシントンが東シナ海に、ジョン・C・ステニスが南シナ海に向けてそれぞれ動き始めたことが確認された」
と報じた。
 米海軍の関係者によると、これらの空母機動部隊は、いずれも艦載機(約80機)・潜水艦・巡航ミサイルなどで構成されている。
 また、これに先立ち米国は、合同訓練のため既にフィリピンに海兵隊約2200人を乗せた強襲揚陸艦ボノム・リシャールを派遣している。

 特定地域に米軍の戦力がこれほど集中するのは、極めて異例のこと。
 タイム誌は
 「“米国は太平洋国家”と宣言したオバマ政権が、この地域で影響力を強化し、中国をけん制するため行動に出ているものとみられる」
と報じた。

 米国はこれまで、公には「領土紛争には介入しない」という立場を取っており、尖閣諸島などをめぐる領土問題への言及を自制していた。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/10/03 10:00
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/10/03/2012100300523.html

アジアの領土紛争、米国が介入の兆し
   
 米国は東シナ海と南シナ海に空母を展開する一方で、公式には
 「アジアの国家間の領土紛争には関与しない」
との立場を守っている。
 米太平洋軍司令部のジェームズ報道官は先月30日、
 「空母の派遣は地域の安定と平和を支援するための通常の動きにすぎず、特定の問題とは関係ない」
と説明した。

 しかし、説明はあくまで表向きだ。
 米国の最近のムードからみて、空母派遣は米国がアジアの領土紛争に介入するシグナルとの見方が専門家から示されている。
 「アジア進出」を将来戦略としている米国にとって、アジアで領土を拡張しようとする中国の野心をいつまでも放置できないため、米国の介入は「時間の問題」ではないかとする見方だ。

太平洋地域に米空母集中

 米誌タイムによると、米国は原子力空母ジョージ・ワシントンを東シナ海に、原子力空母ジョン・C・ステニスを南シナ海にそれぞれ派遣した。
 両空母はいずれも日本との合同演習などを行い、グアムに停泊していた。
 このほか、フィリピンとの合同演習に参加するため、フィリピン海に派遣された米海兵隊の強襲揚陸艦ボノム・リシャールも含めると、西太平洋に米国の海軍力が集中する異例の状況となっている。

 特にジョージ・ワシントンの航路は日中が対立している尖閣諸島(中国名・釣魚島)海域と重なる。
 米国の空母派遣は尖閣諸島をめぐる中国の挑発を抑止することが狙いではないかとみられるのはそのためだ。
 米国はクリントン国務長官、パネッタ国防長官が相次いで領土紛争での中立を宣言したが、内部では中国が領土紛争で覇権を握ろうとしていることへの懸念とともに、米国の影響力拡大に向けた対策が急がれるとの意見が示されているという。
 キャンベル国務次官補などが「尖閣諸島は日米安保条約の対象に含まれる」と再確認する発言を行ったことも、一連の動きと関係している。

 米国は2日に始まる米台国防産業会議に高官を出席させないことを決めた。
 これは台湾の漁船と巡視船が尖閣諸島周辺の日本領海に進入し、日本側と衝突したことに対する不満表明とみられている。
 中国が尖閣諸島紛争をきっかけとして、中台の協調を提唱することを米国が嫌っている格好だ。

 米国はまた、8日からフィリピン海軍とパラワン島近海で合同上陸演習を実施する。
 これも南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)でフィリピンと紛争状態にある中国を念頭に置いたものだ。
 ワシントン駐在の外交筋は
 「米国の一連の行動はアジアの領土紛争に深く足を踏み入れるという意味だ」
と指摘した。

尖閣に中国の監視船

 一方、日本の海上保安庁は2日午後0持35分ごろ、中国の海洋監視船4隻が尖閣諸島の日本領海に入ったことを明らかにした。
 前日夜に尖閣諸島海域に入った漁業監視船2隻も周辺海域で航行を続けた。
 1日には台湾の巡視船1隻、中国の海洋監視船6隻の計7隻が尖閣諸島の接続水域に入った。
 日本の領海に中国の監視船が入ったのは先月24日以来となる。

 1日に内閣改造を行った野田佳彦首相は初閣議で
 「領土・領海を守る責務を国際法にのっとって果たす」
とする基本方針を決定した。




【中国共産党第18回全国代表大会】


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