2012年10月24日水曜日

中国の次期リーダー・習近平氏、推し進めるのはシンガポール式の強権政治

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●23日、BBC中国語版は記事「中共十八大前夜、解放軍高官の人事調整相次ぐ」を掲載した。なかでも注目は胡錦濤の軍事委員会主席のポストだ。写真は馬暁天氏ら人事異動した将官。




レコードチャイナ 配信日時:2012年10月24日 11時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65773&type=0

中国の次期リーダー・習近平氏、推し進めるのはシンガポール式の強権政治―米紙

 2012年10月21日、米紙ニューヨーク・タイムズは
 「自由化を迫られる中国次期リーダー」
と題した記事を掲載した。22日付の台湾紙・蘋果日報が伝えた。

 社会や軍部、そして党内のリベラル派から絶え間なく噴出している政治改革を求める声に押され、次期リーダーの習近平(シー・ジンピン)氏は
 「実際に、あるいはパフォーマンスでも」政治改革を押し進めなければならない状況にある。
 その習氏が将来行うであろう改革プログラムは、シンガポールのように一党独裁の下で、市民社会と経済の自由、報道の自由、司法の独立を有することだ。

 2010年、習近平氏は江沢民の指示で北戴河に赴き、シンガポール初代首相のリー・クワンユー氏と会見。
 同じ年、今度は李先念(リー・シエンニエン)元国家主席の娘婿・劉亜洲上将を含む軍幹部とともにシンガポールを訪問した。
 昨年もシンガポールに部下を派遣し、研究調査を行っている。
 習氏のこうした動きについて、シンガポール国立大学の学者は
 「第18回共産党大会後の中国共産党のために解決策を探している。
 政治改革は各方面の利益に影響を与え、激しい抵抗に遭うことが予想されることから、習氏は強いパートナーと力を合わせて推し進める必要がある」
と説明した。

 「中国では政治改革はもとより経済改革でさえ困難」
との見方をする海外メディアもあり、ロイター社は
 「中国の最高指導者は10年後にようやく野心的な経済策を打ち出そうとするだろう」
と予想。
 しかし、それも改革の名の下に棚上げされる確率が高いと述べている。

 59歳の習近平氏は、これまでに改革の計画や理念に関する意見を公表していない。
 彼のような立場にある政治家が、政治家として生きていくためには、決して他人に自分の切り札を見せないことが必要だという。
 中国共産党内で高い地位を得るためには、
 「早くからスタートラインに立ち、
 立派な人に従い、
 道徳教育を強調する。
 誇示せず、
 男性であり、
 目立たず、
 過酷な場所でも働き、
 冷酷無情であること」
の8つの秘訣がある。
 最近失脚した薄熙来氏は、このなかの「誇示せず、目立たず」を守れなかった「生きた反面教師」だといえよう。




レコードチャイナ 配信日時:2012年10月25日 9時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65812&type=0

人民解放軍高官の人事調整相次ぐ
=残る注目は胡錦濤の軍事委員会主席ポスト―中国

 2012年10月23日、BBC中国語版は記事「中共十八大前夜、解放軍高官の人事調整相次ぐ」を掲載した。

 先日、中国人民解放軍空軍のトップである政治委員、司令員がともに交代した。
 政治委員には元成都軍区政治委員の田修思(ティエン・シュースー、62歳)氏、司令員には元副総参謀長の馬暁天(マー・シャオティエン、63歳)が新しく就いた。
 馬氏に司令員を譲った許其亮(シュー・チーリャン、62歳)氏は軍事委員会副主席への昇格が濃厚だという。

 11月8日の十八大(中国共産党第18回全国代表大会)の開催を間近に控え、多くの人事が固まっているが、いまだに調整が続いているのが胡錦濤(フー・ジンタオ)総書記が持つ軍事委員会主席の座。
 胡錦濤氏は江沢民(ジアン・ズーミン)元総書記に倣い2年間は軍事委員会主席の座にとどまろうとしている。

 胡錦濤総書記の軍事委員会主席辞任を求めているのが習近平(シー・ジンピン)副主席と江沢民氏。
 江氏は公開の場に姿を見せる回数を増やすなど、ここにきて存在感を高めている。





サーチナニュース 2012/10/26(金) 07:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1026&f=politics_1026_001.shtml

中国最高指導部の人事を決定する共産党大会に世界が注目
                 
  米大統領選が白熱するなか、世界のメディアが中国の最高指導部の人事を決定する第18回中国共産党大会と中国の未来に関心を寄せている。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  米CNNはこのほど、中国に詳しい人物を招き、中国を全面的にウォッチングする番組「On China」の放送を開始した。
 また、23日に行われた米大統領選挙に向けた最終討論会の当日、BBCは「中国の未来」をテーマにした討論番組を放送した。
 英メディアは、「世界は中国の指導層交代に関心をもたないわけにはいかない」とし、「今後10年、米国の首都ワシントンからナミビアの首都ヴィントフックまでが、中国の動向に注目するだろう」と伝えた。

  2012―22年は、世界のウォッチャーの多くが国際関係史にとって重大な時期とみており、同期間中に中国のGDPが米国を抜くと一部の国際機関は予測している。
 ただ、世界が中国の未来という難題について議論する際、その多くは経済と関連し、中国の経済改革と構造転換の見通しを推測するものがほとんどだ。ドイツメディアは24日、
 「中国は馬力のもっと大きいモーターを使わないと、より大きくなったこの機械を以前のように速く動かすことはできない」
と報じた。

  中国に詳しい欧州の専門家は24日、
 「中国が直面する問題は、いかに経済成長を維持すると同時に改革を推進するかだ。
 こうした改革が社会の安定を維持する長期策になる」
と指摘。
 ロンドン大学政治経済学院のマーティン・ジャック教授は、
 「西洋人は非常に長い時間をかけてようやく中国に関心を持ち始めた。
 近い将来、中国は経済や政治だけでなく、文化や思想においても世界に影響を与えるだろう。
 中国の発展は非常に違った新しい時代が徐々に近づいていることを示唆している」
と話した。




【中国共産党第18回全国代表大会】


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