2012年10月14日日曜日

“四面楚歌”の中国、ASEANへの巨額拠出で歓心を買う

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●10日、ASEANと日米中などによる初の拡大海洋フォーラムで、中国が30億元を拠出してASEANとの「海上協力基金」の設立に応じたことについて、米紙が「中国は金で影響力を買った」と報じた。写真は9月、中国海軍東シナ海艦隊が実施した水雷除去演習。



レコードチャイナ 配信日時:2012年10月12日 10時21分      
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65436&type=0

<拡大海洋フォーラム> 
“四面楚歌”の中国、ASEANへの巨額拠出で歓心を買う―米紙

2012年10月10日、フィリピンで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中などによる初の拡大海洋フォーラムで、中国が30億元(約370億円)を拠出してASEANとの「海上協力基金」の設立に応じたことについて、米紙ワシントン・タイムズが
 「中国は金で影響力を買った」
と報じた。11日付で環球時報(電子版)が伝えた。

 同紙は、フォーラムではベトナムやフィリピンなど一部加盟国と領有権争いを続ける中国がどこまで踏み込んだ話をするのかに注目が集まっていたが、巨額の拠出金という手土産で気まずい存在になることを避けた、と指摘。
  中国は金でASEAN内での影響力と、当事国が領有権問題に触れないという“温かいおもてなし
 を買ったと皮肉った。

 同紙によると、中国代表団は国内の反発を懸念し、この件をおおっぴらに公表しなかったが、ベトナム代表が記者会見で明かした。
 また、中国は領有権争いが続く
 ブルネイ、インド、日本、マレーシア、フィリピン、韓国、ベトナムを含む近隣国から孤立し、四面楚歌に陥っており、
 今回の行動は、これらの国が手を組んで「反中国同盟」を結成することを恐れていることの表れ、と指摘した。




レコードチャイナ 配信日時:2012年10月9日 13時13分      
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65320

中国が30億元拠出でASEAN海上協力基金を設立
=拡大海洋フォーラムが閉幕―フィリピン紙

 2012年10月8日、フィリピン英字紙フィリピン・スターによると、フィリピンで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中などによる初の拡大海洋フォーラムが閉幕した。環球時報が伝えた。

 ベトナム代表は記者会見で、中国が30億元(約370億円)を拠出してASEAN海上協力基金を設立することに応じたと発表した。
 ASEANと中国は航行の安全、生物の多様性、海難救助などで協力が進めることで話し合いを進めているという。

 拡大海洋フォーラムではASEAN諸国と日本、オーストラリア、中国、インド、ニュージーランド、ロシア、韓国、米国の政府関係者と研究者による討議が行われた。

 昨年正式に東アジアサミットの参加国入りを果たし、今年、拡大海洋フォーラムの参加国となった米国は、同フォーラムが東アジアサミットと同じ18カ国によって開催されることに触れ、制度化による毎年の開催を求めた。

 今回の海洋フォーラムは、フィリピン政府が昨年バリで開催された東アジアサミットでの
 「機会を見つけて対話を行い、広く東アジア国家を受け入れて海洋問題に共同で対処すべきである」
との呼びかけに応じて主催した。





レコードチャイナ 配信日時:2012年10月26日 7時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65834&type=0

中国は東南アジアに友達がほとんどいない
=運命共同体としてもっと友好を―米メディア


● 24日、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授のオッド・アルネ・ウェスタッド氏は「中国は東南アジアにほとんど友達がいない」と指摘した。写真は西沙諸島の石島に設置された「中国主権の碑」。

 2012年10月24日、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授のオッド・アルネ・ウェスタッド氏は
 「中国は東南アジアにほとんど友達がいない」
と指摘した。
 ブルームバーグなど複数のメディアが伝えた。

 改革開放からの30年、中国はASEANとの安定した協力関係の構築を外交の重要事項の1つに掲げてきた。
 2010年にはFTAも締結し、両者の関係は史上最も良好な時期を迎える。
 ところが、南シナ海問題が表面化、両者の関係も悪化の一途をたどった。
 ウェスタッド教授は中国に対し、
 「緊張と対立の緩和を図らなければ、これまで築き上げてきたASEANとの関係もすべて水の泡となる」
と警告している。

 教授は
 「中国は常に心のどこかで『我々は大国だが、彼らは小国にすぎない』という傲慢な考えを抱いている」
とし、
 この1年でASEAN諸国は中国から離れ、その代わり米国との距離を縮めているが、
 これも中国の未熟な政策が引き起こした結果で、
 確実に自国の長期的な利益を損ねていると指摘した。

 その上で、中国に対し、強硬姿勢で相手を圧倒するのではなく、パートナーたちと利害関係を深め、運命共同体として友好を深めていくというやり方を学ぶべきだとしている。




【中国共産党第18回全国代表大会】


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